2007/03/05 (月)~

丸木俊“ロシアのわらべうた”原画展

3月5日(月)~3月13日(火)
■休廊日3月11日(日)
13:00~19:00
 土・最終日~17:00

丸木俊さんは、夫位里さんと「原爆の図」を描き、世界に戦争の痛ましさと平和の大事さをうったえてきた画家としてよく知られていますが、その一方おおらかで、温かさあふれる童画家としても、すぐれた仕事をのこしました。「ひろしまのピカ」「12の月のおくりもの」「うみのがくたい」など、こどもたちに愛されてロングセラーを続けている絵本もたくさんあります。丸木さんは、明治生まれの女性としてはめずらしく、日本人外交官のお子さんの家庭教師としてモスクワで1年ほど過ごしたことがあります。丸木さんの絵にハイカラな異国情緒が感じられるのは、その若き日にロシアの土に立ち、風のにおいを感じ、多くの芸術に接したからにちがいありません。この絵本「ロシアのわらべうた」は、昭和44年にさえら書房より出版され、長い間品切れ絶版になっておりましたが、2006年12月に架空社ポポタムによって復刻版が出て、ファンを喜ばせています。また可愛いねこのこもりうたの絵は版画としてよみがえりました。

丸木俊
1912年北海道雨竜郡秩父別町に生まれる。1933年女子美術専門学校(現女子美大)卒業、千葉で小学校教員になる。1937年外交官子弟の家庭教師として1年間モスクワに滞在。1940年ミクロネシア群島に滞在。1941年モスクワに半年滞在後、丸木位里と結婚。池袋のアトリエ村に住む。1945年位里の郷里広島に原爆投下。救援活動に駆けつける。1950年「原爆の図」第1部を発表。以後、国内各地で巡回展。1953年世界平和文化賞受賞。1967年松山市に原爆の図丸木美術館を開館。1971年国際童画ビエンナーレでゴールデンアップル賞受賞。1980年「ひろしまのピカ」で絵本ニッポン大賞を受賞など、多数受賞。2000年87歳で永眠。

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